Q1
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板寄せ仕法、単一約定値段とザラバ複数約定値段について、詳しく知りたい。
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板寄せ単一約定値段では、立会場(又はコンピュータ内)で取引所が単一値段を示し(→呼ぶ値段→「呼び値」と言う)、売り買いの注文を誘います。売り注文が多ければ呼び値を下げて買い注文を誘い、逆に買い注文が多ければ呼び値を上げて売り注文を誘って、売り買いの数量が一致したところですべての注文が、その時の単一の値段で約定します。そのため、会員等取引者が何人いても、値段は単一となります。1日6回、立会をすれば、限月ごとに6つの約定値段しか成立しません。
一方、ザラバ仕法、複数約定値段は(取引所ルールの範囲内ではあるが)取引者それぞれがそれぞれの希望価格で相手を探し、自分の希望価格に応じる相手方がいる場合には、その都度バラバラに約定されるため短い時間に複数の価格が成立する、などということもあり得ます。
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Q2
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同業他社の多くが、東京工業品取引所の石油市場よりも、中部大阪商品取引所の石油市場の方が使い勝手が良いと言っているが何故か。
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石油事業者の業態や具体的なニーズによって、東京工業品取引所の石油市場が良いか、あるいは中部大阪商品取引所の石油市場が良いかの意見や判断が異なってきます。
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東京工業品取引所の石油製品市場の取引条件は、海上の卸売価格をベースとし、受渡単位は100klとなっており、一方、中部大阪商品取引所では、陸上の卸売価格をベースにし、受渡単位は10klとなっています。
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A
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従って、開発業、石油元売、商社・輸入業、中間流通業・販売業、小売販売業、需要家など、各石油事業者の方の取引業態によって、先物取引のニーズが異なってくるものと考えています。
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Q3
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灯油の入札を行っているが、競争力を付けるために、入札分に関する先物取引のリスクヘッジを検討している。今日のセミナーにあった差金決済でのヘッジを目指したいが良いか(同業者に聞くと受け渡しの話が多いので)。
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事業者の方のリスクヘッジ方法は、基本的に差金決済であり、実際例でも多くが同方法による市場離脱となっています。現物価格と先物価格との乖離、即ち、ベーシス・リスクを防止する観点等から、例外的にリスクヘッジにおいても受け渡しを敢行することもあります。
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Q4
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通常リスクヘッジは全量するのか(入札分全て)。
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リスクの所在が確認できて、そのリスクをヘッジしようとするならば、原則、全量リスクヘッジするのが基本です。リターンとリスクはトレードオフの関係にあり、リスクとリターンの関係をどうとらえ、リスクヘッジをどう判断するかは、最終的には事業者の方の判断になります。全量フルヘッジするのか、又はリスクを一部分残すが、部分ヘッジにするのか、いつのタイミングでヘッジするのかは、経営判断によるものと考えます。
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Q5
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私のような者でも、取引に参加できるのですか。
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未成年の方、生活保護を受けている世帯に属する方などは、口座を開設することができません。また、商品先物取引業者の適合性の審査により、口座開設をお断りをする場合があります。目安として、年齢は75歳以上、定職についていない方、一定の収入がない方などです。審査にあたり、資産状況などについても確認を求められることがあります。
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Q6
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ISVベンダーのものですが、システム上のロスカットについて、何を用意したらよいのでしょうか?
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ISVベンダーさんでしたら、2種類の考え方ができると思います。1つは、提供するパッケージに、代表的なものを選定し組み込んでおくこと。もう1つは、利用者(取引参加者)が希望する機能に限定して組み込むことです。双方いずれにしても、いろんなロスカットの方法がありますので、利用者と事前の検討をされた方がいいかと思われます。
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