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キソのキソを教えてください

とうもろこし先物は取引所で売っていません
 1994年から96年末にかけて世界の商品市場を沸かせたとうもろこしの大相場。マチダ先生の熱のこもった経験談を聴かされて商品先物取引に大いに興味を持ったユミちゃんだけど、まだまだわからないことだらけ。てか、とりあえず理解したのは、とうもろこしの先物取引を売っているのは農産物の商品取引所でってことかな(?)。ちゃうちゃうユミちゃん。商品取引所じゃなにも売ってないんだってば。サキモノ買いたいって言うけれど、それはもうちょっと勉強してからにしようよ。

ゆみチャン センセ、センセ。アタシってばとうもろこし先物取引のことよくわかった気がします。あれから毎日、日経新聞の商品欄を読むようにしているんですからっ!
マチダ先生 おぉそうかい、ユミちゃん。そいつはすごいや。それじゃあユミちゃんがとうもろこし先物について勉強した成果を聴かせてもらおうか。
ゆみチャン まず大事なのは、とうもろこし先物は東京穀物商品取引所で売ってるってこと。そして去年の夏は地球温暖化とかサブプライム問題とかエコ問題とか北京オリンピックとかいろいろあって5万円くらいまでお高くなったけれど、その後は世界的な投資バブルがはじけてお安くなっちゃったんですよね。だから買うならいまだぜぃなんてカンジ? レッツゴーショッピングみたいな?
マチダ先生 わかった。ユミちゃんわかった。みなまで言わなくても結構。
ゆみチャン えへん。それもこれもみんなセンセのおかげです。
マチダ先生 いやいや、そういうことじゃなくて…(汗)。じゃあ、きょうはそこら辺のところをもうちょっと深く考えてみようじゃないか。ね、ねっ。買いに行くのはそれからにしようよ。
ゆみチャン えぇ~。センセってば、アタシのことエスコートしてくれないんですかぁ~。楽しみにしてたのになぁ取引所。でもいいです。センセがそういうならお勉強します。あーなんかアタシってききわけ良すぎ。
マチダ先生 ありがとう。じゃあ、さっそくいくよ。まずね、取引所じゃとうもろこし先物は売ってない。取引所は先物を買いたい人と売りたい人の出会いの場を作るだけ。
ゆみチャン えぇっ! 絶句。
マチダ先生 ほら、ユミちゃんはネット・オークションを知っているよね。
ゆみチャン はい。CDや本を買ったことがあります。
マチダ先生 オークションの主催者、たとえばYahoo ! オークションはYahoo ! が運営しているのだけれど、Yahoo ! 自身はなにも売らないし、もちろん買いもしないよね。商品取引所もそれと同じなんだ。
ゆみチャン え~そうだったんですか。じゃ、どこに行けば先物を買えるんですか。
マチダ先生 うん。答えは商品取引会社。株は証券会社で、外国為替はFX会社で買ったり売ったりするのと同じだね。
ゆみチャン わかりました。
マチダ先生 それから次。ユミちゃんはとうもろこし先物を買いたいって言っているけど、それはこの間、先物取引が投資の手段になるってことを教えたからだよね。つまりユミちゃんの相場予測が当たれば儲かるってことだけど逆だってある。
ゆみチャン えっ、逆って。やっぱり取引所で売ってるんですか?
マチダ先生 いや、そうじゃなくって。。
オサダくん それはボクから説明しよう。
マチダ先生 キ、キミはいったいどこから…。
オサダくん いや、さっきからここに座っていました。先生とお茶を飲んでいましたし。そのボケは先生、前回もやっています。
マチダ先生 そうかい。すまないねぇ。
オサダくん ユミちゃん。逆っていうのは、相場の予想は外れることもあるってイミなんだ。その結果として損をする。それでボクがいままでどれだけ枕を濡らしてきたいことか…。
ゆみチャン どきっ。
オサダくん ほら、この図を見てごらん。これはとうもろこしの先物価格をグラフにしたものだ。赤と黒の線があるけれど、1本の線は1週間の値段の動きを示している。さっきユミちゃんが言っていた5万円を超えていたお高い時期っていうのは昨年6月のことで、最も高かった値段が5万320円だったってわかるだろう。


ゆみチャン はい。それからお値段はず~っと下がって、去年の12月は1万4860円だったってことですよね。ピークの3分の1よりまだ安くなってます。
オサダくん その通り。さっきユミちゃんはお安くなったから買うっていったけど、買ったあとどうするつもり。
ゆみチャン えっ。それはアレです。高くなったらだれかに売るんです。
オサダくん そうだよね。例えば1万4860円で買って2万円で売ったら5140円儲かるもんね。実はそれは1トンあたりのハナシなんだけれど、そこのところはユミちゃんが混乱するからあとで説明するね。さて、だよ。ユミちゃんが値段は高くなると思っても、現実には下がることもある。いいかい、仮に5万円の時にもっと高くなると思って買っちゃったヒトはどうしよう。6万円にも7万円にもなると思っていたんじゃないかな。
ゆみチャン う、う~ん。ずっとずっと持っていればいついつの日にかまた値上がりして…。
オサダくん ね。それが塩漬けの始まりなんだ。
マチダ先生 塩漬け名人のオサダくんが言うと説得力があるなあ。
オサダくん いやぁテレるなあ。って、それにとうもろこしはカブと違って漬けものにできないから。
ゆみチャン 確かにとうもろこしの一夜漬けとか古漬けって聞いたことないし。じゃ、どうすればいいんですかぁ~(泣)。
オサダくん えーと、微妙に混乱している気もするけど気にせず進むよ。だからね、商品先物取引は必ず儲かるってものではないってこと。それは株取引もFX取引も同じ。投資に絶対はないのさ。まずはそこのところを押さえておいてね。損をしたからってヒトのせいにしちゃだめだよ。そこは自己責任の問題。だから一生懸命勉強しなければいけないんだよ。勉強すれば必ず儲かるものではない。でも勉強をすれば勝つ確率が上がるのは間違いない。ただ値段が下がるのも決して悪いことばかりじゃない。特に先物取引ではそうさ。
ゆみチャン え~!値段が下がったら困っちゃうじゃないですか。アタシは困るな。
オサダくん 値段が下がったからこそ儲かるヒトもいるんだよ。そして先物取引にはそういう機能が備わっている。それが売りから取引を始めること。「カラ売り」なんて言い方をする場合もある。実際に持っていないモノを売るからさ。株取引の信用売りと似てるよね。
ゆみチャン 持ってないのに売れるってどういうことですかぁ。てか、なんでカラ売りとかするんですか。イミわかんないし(怒)!
マチダ先生 そこのところはとても重要だ。なぜカラ売りをするのか。カラ売りにはどのような効果があるのか。次はそれを考えてみようじゃないか。
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